「水無月」を食べましたか? 〔6月の行事菓子〕 [和菓子]
「水無月」と呼ばれる京菓子があります。
「水無月」は、三角形をした外郎生地に小豆を重ねた6月の季節菓子です。
~ 京菓匠「笹屋伊織」の「水無月」、2015年6月17日撮影。
三角形をした外郎生地は、氷を見たてていると言われています。
「水無月」の販売時期は京菓子屋によって異ななりますが、1年中販売している餅屋もあるそうです。
さて、虎屋文庫の中山圭子さんが書いた「事典 和菓子の世界」(岩波書店、2006年2月24日発行)を参照すると、「水無月」が現在のような形になるのは昭和に入ってからだそうです(同書136ページ)。
虎屋文庫の機関誌「和菓子(第9号)」(2002年3月20日発行)に載っている和菓子研究「水無月考」(浅田ひろみ・著)を参照すると、かつてはいろいろな形の「水無月」があったのが、三角形の「水無月」だけになった理由を浅田ひろみさんは「京都の和菓子屋が6月30日の行事菓子に6月1日の行事を結び付けたから」と推察しています。
浅田ひろみさんがこの推察の参考にしたのは、菓匠会同人の「三條若狭屋」二代目当主・藤本如泉さん(明治28年生まれ)が書いた「日本の菓子」(1968年7月10日河原書店発行)の次の文です。
それでは、わたしが今年買った「水無月」をご覧ください。
ジェイアール名古屋タカシマヤにある仙太郎(本社:京都下京区)で4月20日に購入した「水無月」。
~ 4月20日時点では白だけの販売でしたが、現在は抹茶、黒糖もあります。
次は名古屋市立博物館前にある山田餅本店の「水無月」です。
~ 山田餅本店の「水無月」は、白と抹茶の2種類。
最後に、京都の五建外郎屋の「水無月」。
~ 6月19日、岐阜タカシマヤで購入。白、抹茶、黒の3種類。
「水無月」は、三角形をした外郎生地に小豆を重ねた6月の季節菓子です。
~ 京菓匠「笹屋伊織」の「水無月」、2015年6月17日撮影。
三角形をした外郎生地は、氷を見たてていると言われています。
「水無月」の販売時期は京菓子屋によって異ななりますが、1年中販売している餅屋もあるそうです。
さて、虎屋文庫の中山圭子さんが書いた「事典 和菓子の世界」(岩波書店、2006年2月24日発行)を参照すると、「水無月」が現在のような形になるのは昭和に入ってからだそうです(同書136ページ)。
虎屋文庫の機関誌「和菓子(第9号)」(2002年3月20日発行)に載っている和菓子研究「水無月考」(浅田ひろみ・著)を参照すると、かつてはいろいろな形の「水無月」があったのが、三角形の「水無月」だけになった理由を浅田ひろみさんは「京都の和菓子屋が6月30日の行事菓子に6月1日の行事を結び付けたから」と推察しています。
浅田ひろみさんがこの推察の参考にしたのは、菓匠会同人の「三條若狭屋」二代目当主・藤本如泉さん(明治28年生まれ)が書いた「日本の菓子」(1968年7月10日河原書店発行)の次の文です。
お菓子の「水無月」は、生菓子の「氷室」より考案されたもので、加茂の水無月祓の神事にこじつけて、京都では、毎年6月30日に暑気払いのおまじないとして市民が頂くように、菓子屋の知恵で創られました。(「日本の菓子」206ページより引用。)
それでは、わたしが今年買った「水無月」をご覧ください。
ジェイアール名古屋タカシマヤにある仙太郎(本社:京都下京区)で4月20日に購入した「水無月」。
~ 4月20日時点では白だけの販売でしたが、現在は抹茶、黒糖もあります。
次は名古屋市立博物館前にある山田餅本店の「水無月」です。
~ 山田餅本店の「水無月」は、白と抹茶の2種類。
最後に、京都の五建外郎屋の「水無月」。
~ 6月19日、岐阜タカシマヤで購入。白、抹茶、黒の3種類。
「神無月」は、1年の半分を無事に過ごせたことに感謝して頂くお菓子と聞いたことがあります。
by 森田惠子 (2016-06-19 19:08)
森田恵子さん、おはようございます。
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)は、
半年間無事に過ごせたことに感謝するとともに
これからの半年間の無病息災を祈る行事です。
京都の神社の多くではこの時期、
茅の輪くぐりのための茅の輪が設置されます。
by wattana (2016-06-20 06:05)
水無月まだ食べたことありません。
美味しそうな和菓子ですね(^.^)
はじめて聞く名前の和菓子ですが
1月(睦月)~12月(師走)まで
すべての和菓子が種類としてあるのですか?
by ユメクレア (2016-06-20 13:22)
ユメクレアさん、おはようございます。
京都の季節菓子/行事菓子ですが
最近は名古屋でもよく見るようになりました。
旧暦の月名が菓銘となっている和菓子はそれほどないと思います。
今思い浮かぶのは弥生餅くらいです。
by wattana (2016-06-21 04:51)
千葉県銚子付近で20年に一度の神幸祭という神事があります。100kmを 神輿を担いで 銚子の海に入るのですが その時 ある神社の氏子さんが「ういろう」という薬を振舞います。食べたのですが錠剤というか ニッキ味(?) この形とは違うのを思い出しました。違うお話ですみません(笑
by みーる (2016-06-22 09:48)
こんばんは。
6月になってから、水無月は3回食べました。
今日、豊橋二川のボンとらやで、抹茶のスポンジで小豆がトッピングされた三角形のショートケーキを食べました。
洋風水無月。
お店で見て、楽しくなりました。
by マッタナ (2016-06-22 21:38)
みーるさん、こんにちは。
薬のういろう「透頂香」の歴史は古く、江戸時代に小田原の名物として広く知られていたそうです。「透頂香」は株式会社ういろう(外郎家)で現在も販売されています。
http://www.uirou.co.jp/index.html
by wattana (2016-06-23 18:41)
マッタナさん、こんにちは。
「水無月」の台となる外郎に使われている原材料は米粉(上新粉)、小麦粉、米粉x小麦粉、葛などがあり、食感が異なります。三角形ではない、羊羹と同じ棹形の「水無月」もあります。
ボンとらや、ホームページ・ブログを見たら、14店舗もあるんですね。
by wattana (2016-06-23 18:49)
こんばんは。
たびたび失礼します。
昨日、豊橋の神明社で茅の輪くぐりをしてきました。
宮司さんに、「いつごろから茅の輪を立てるようになったのですか?」と伺ったら、3年前からなのだそうです。ブーム?もあり、氏子総代さんたちから、ぜひやりましょう、ということで始まったのだそうです。まあ!ブーム!
そして、同行の友人は、ご朱印帳を書いていただいていました。
後で見せてもらったら、さまざまな神社やお寺のご朱印、
手跡が美しく、黒と朱の墨の色の鮮やかで、素晴らしかったです。
実物のご朱印帳を見たのは初めてで、感動しました。
神事と人々の安寧と和菓子、つながっていますね。
by マッタナ (2016-06-25 18:42)
マッタナさん、おはようございます。
茅の輪くぐりと水無月、
夏越の大祓という京都の行事が全国に広がっていますね。
by wattana (2016-06-26 06:26)