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国指定伝統的工芸品「高山茶筌」 〔奈良県生駒市高山地区〕 [大人の社会見学(工場見学・セミナー・講演会など)]

抹茶(MATCHA)ブームが続いています。

この抹茶(MATCHA)ブームを牽引しているのは、
茶の湯としての需要ではなく、
お菓子、飲料、料理などの原材料としての需要増によるものです。

161116和の美人度アップ講座18、お抹茶 (コピー).JPG
~ 京都イオリカフェ名鉄百貨店でいただいた抹茶。

170121ネスレ①、キットカットミニ抹茶(表面) (コピー).JPG
~ ネスレ「キットカットミニ オトナの甘さ 抹茶 12枚」。

170121森永製菓①、ダース宇治抹茶(表面) (コピー).JPG
~ 森永製菓「ダース 宇治抹茶」。

カップ麺にも抹茶味が登場しました。

日清食品が1月23日より
「カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味」を販売しています。




さて、
茶の湯において抹茶を点てる場合、
なくてはならないのが茶筌(ちゃせん)※①です。

170118和の美人度アップ講座12、茶筌で点てる (コピー).JPG

※①一般的には「茶筅」と表記されますが、
「筅」は物を洗う道具「ササラ」に通じてしまうので、
抹茶を点てる道具としては「茶筌」と表記しているそうです。
※参照:高山茶筌の「竹茗堂 久保左文」ウェブサイトの「茶筌の歴史」。
→ こちら

茶の湯においてなくてはならない茶道具の一つの茶筌、
消耗品であることからあまり注目されていないと思われますが、
日本国内で作られている茶筌の90%以上は、
奈良県生駒市の高山地区(「高山茶筌」)で作られているそうです。

室町時代から作り続けられている「高山茶筌」は、
国の伝統的工芸品に指定されています※②。

※②「高山茶筌」については、
生駒市ホームページの「生駒市伝統産業」をご参照ください。
→ こちら

「高山茶筌」の生産地に1989年(平成元年)、
「高山茶筌」を始めとする茶道具、編針などの竹製品の紹介・普及と
茶道文化の推進のために「生駒市高山竹林園」が開設されました。

170111高山竹林園① (コピー).JPG

「生駒市高山竹林園」は、
資料館、茶室「竹生庵」、竹の生態園、日本庭園、
多目的広場などから構成されています。

資料館には、
研修室、茶会などに利用できる和室、
「高山茶筌」などが展示されている展示室、
茶筌制作実演コーナーがあります(見学無料)。

170111高山竹林園④、資料館 (コピー).JPG
~ 「生駒市高山竹林園」の資料館。

170111高山竹林園⑪、資料館の展示 (コピー).JPG
~ いろいろな種類の「高山茶筌」の展示。

「高山茶筌」の種類は100種類以上あり、
形状、穂立ち、素材、茶の湯の流派などによって異なるそうです。

170111竹茗堂左文④ (コピー).JPG
~ 2017年1月11日に訪れた「竹茗堂 久保左文」で
見せていただいた「高山茶筌」。

こんな「高山茶筌」もあります。

170124竹茗堂左文、夫婦茶筅 (コピー).JPG
~ 特注したダブル茶筌(夫婦茶筌)。






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