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京菓子「水無月」と名古屋圏の「三角ういろ」 [和菓子]

「水無月」という京菓子があります。

三角形の白外郎に小豆がのっているお菓子で、京都では夏越の祓の6月30日に食べる習わしがあるそうです。

ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階にある京都のお菓子屋・仙太郎さんのお店には、「水無月」が既に並んでいます。

160420仙太郎の水無月③ (コピー).JPG
~ 4月20日に仙太郎ジェイアール名古屋タカシマヤ店で購入した「みなづき」。

160420仙太郎の水無月④ (コピー).JPG

仙太郎さんの「みなづき」(水無月)についての説明書(和菓子歳時記)を読むと、

みなづきは、氷の結晶に似せた三角のお菓子。台は外郎で氷をあらわし、上には小豆を散らして魔除けの意とした。(豆が磨滅に通じる処からか?)

と書いてあります。

160420仙太郎の水無月①、説明書き (コピー).JPG
~ 仙太郎さんの和菓子歳時記「みなづき」(水無月)。

◆ご参考◆
「水無月」の由来に氷室の節句がどうして関わってくるのかなど「水無月」の歴史、由来などについて詳しく知りたい方には、株式会社虎屋の菓子資料室「虎屋文庫」の機関誌「和菓子第9号」(平成14年3月発行)に掲載されている和菓子研究「水無月考」(浅田ひろみ・著)が参考になると思います。




さて、「水無月」が三角形をしている由来はわかりましたが、名古屋圏で販売されている「三角ういろ」※がなぜ三角形なのかはわかりません。

※小麦粉が主原料の「三角ういろ」は、名古屋駅のキオスクなどで販売されている米の粉(上新粉)が主原料の名古屋みやげの棹形の「外郎」とは別物です。

「三角ういろ」とは、文字通り三角形をしたういろうです。

160323御菓子司穂積堂⑩、黒ういろと抹茶ういろ (コピー).JPG
~ 愛知県西尾市の菓子司「穂積堂」(西尾市鶴舞町54−1)の「三角ういろ」2種類(抹茶・黒)。

160323御菓子司穂積堂⑦、黒ういろと抹茶ういろ (コピー).JPG
~ 小豆がのっている抹茶ういろは、「水無月」に似ています。

「穂積堂」さんの「三角ういろ」の販売単位は1個ですが、「マス(〼)」が販売単位の和菓子屋もあります。

160408西尾お抹茶きっぷ04、すゞや(抹茶ういろ) (コピー).JPG
~ 西尾市の和菓子処「すゞや」さん(愛知県西尾市上町堀ノ内東29−1)の抹茶ういろ。

「すゞや」さんの抹茶ういろの販売単位は、「マス(〼)」(2個)です。

160408西尾お抹茶きっぷ05、すゞや(抹茶ういろ) (コピー).JPG

四角に切った「マス(〼)」を半分に切って三角形にする、この辺りにヒントがあるのかもしれません。



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